noteからMediumへの移行プロセスを公開します
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note退会を決め移行先を検討した結果Mediumを選択しました。
- 私の移行先検討プロセス
- Mediumに決めた理由
- 実際の移行プロセス
を晒しますので参考になさってください。
先に言ってしまうとnoteの方が使いやすいしメリットが多いです。
それでもnote退会を決めた経緯はコチラです。
− 移行先検討プロセス
−− 記事の読みやすさ
−− note既存記事の移行しやすさ
−− 記事の書きやすさ
−− サービスがなくなるリスクの低さ
−− 運用コストの低さ
− Mediumに決めた理由
− 実際の移行プロセスとnoteとの違い
−− 移行の基本
−− 記事内の画像
−− 記事内のリンク
−− 記事のタグ
−− 下書き保存からの公開
−− 目次
−− 課金システム
−− noteでフォローしていた皆さん
−− Mediumは「いいね」ではなく「Clap」
−− Mediumにもフォローの仕組みはある
−− ページのURL設定
−− ページデザイン
−− 日本語での情報が少ない
−− その他
− 移行してみて思うこと
− 参考リンク
移行先検討プロセス
記事の読みやすさ
当然ながら読んでくださる方が読みやすいのが一番なので、読みやすい記事を書けるサービスを探しました。
note既存記事の移行しやすさ
残念なことにnoteには記事のエキスポート機能がありません。
記事を一つ一つ移行する必要があるのですが、59記事を公開していたのでコピペして整えていくのはなかなかにハードです。
少しでも初期コストを抑えられる移行先を探しました。
記事の書きやすさ
通勤時間にスマホでガーッと書くこともあるので、スマホアプリからの書き込みUXが良いサービスを探しました。
サービスがなくなるリスクの低さ
ブログサービスはたくさんあるので、メジャーではないものは淘汰されてサービス終了するリスクがあります。
継続性に対する信用があるサービスを探しました。
運用コストの低さ
手間とお金、どちらのコストもあまりかけたくないので、両面から比較検討しました。
Mediumに決めた理由
上記の観点から検討し、いくつかは実際にアカウント取って触ってみた結果、以下の4つが候補として残りました。
- Medium
- Blogger
- はてなブログ
- 個人サイト
BloggerはGoogleが運営しているブログサービスですが、それほど力を入れている感じはしないのでサービス終了のリスクがあります。
書き込むUIはGoogleDocumentと似た感じです。
標準機能ではリンクカード表示ができず、読み心地がイマイチだったので、候補から消しました。
はてなブログは悪くないのですが、無料だと広告が入っちゃうんですよね。
月額1000円程度で広告消せるのですが、コスト観点から候補から消しました。
※Mediumは無料版でも広告が挿入されません
「どうせならこの機会に個人サイト作るか」とも考えたので、一応最終候補に残しました。
ただやはりお金かけるとその分「いいサイトにせねば」というプレッシャーがかかっちゃうので今回は断念しました。
そんな検討プロセスでMediumを選択したのですが「個別記事のURLで簡単に移行できる」機能があったことが大きいです。
一刻も早くnoteを退会したかったので、既存記事の移行しやすさが大きな決め手になりました。
具体的なやり方や困った点、noteとの違いについては後述します。
実際の移行プロセスとnoteとの違い
移行の基本
Mediumのインポート機能を使ってnoteの記事URLを個別にせっせと移行しました。
記事内の画像
画像に関してはアイキャッチしか移行されないので記事内の画像はnoteからダウンロードしてMedium側に貼る必要がありました。
記事内のリンク
記事内のリンク(URLや埋め込まれたYouTube動画、ツイートなど)も移行されないので貼り直しました。
記事のタグ
noteにあった記事をカテゴリでまとめる「マガジン」機能はないのでタグで代用するつもりです。(未作業)
なおタグも移行されない&5個までしか設定できないので記事ごとに再設定しました。
Mediumの「パブリケーション」という機能を使う手もありそうなのですが、調べきれていません。
下書き保存からの公開
Mediumには一日に投稿できる記事数に上限があります。
Draft(下書き)にはナンボでも保存できるので、一旦Draftにしておいて一日に少しずつ公開しました。
この上限は「3つまで」という説があるのですが、Draftからの公開が一日10記事くらいできた日もあって、ロジックの詳細が良く分かりません。
また「予約投稿」機能があるので、一日3記事ずつ投稿されるように設定しようと考えたのですが「予約投稿」ボタンが押せない事象が発生し、発生条件が謎だったので諦めました。
目次
目次設定機能が標準実装されていません。
これはChromeのアドオンがあることに後から気付いたのでこれからせっせと作業します。
課金システム
noteのように簡単かつ柔軟に課金システムを実装することができません。
noteは基本無料で公開していたので困らないのですが、noteからの収益が大きい方はMediumではない別のサービスを利用することをオススメします。
記事単位で有料化できるようですが、noteのように「ここまで無料、この先有料」という設定はできないっぽいです。
noteでフォローしていた皆さん
noteプロフィールからTwitterアカウントがある方はフォローしました。
リストにまとめようかな、とも考えたのですが費用対効果を考えてやめました。
8割くらいの方のTwitterアカウントを補足できました。
Mediumは「いいね」ではなく「Clap」
noteの「いいね」にあたる「Clap(拍手)」という機能があって、1記事に対して一人50Clapできます。
ただ、おそらくMediumアカウントがないとClapできないものと思われます。
「いいね」がモチベーションだった方はそこを諦める必要があります。
noteは「いいね」もらったときにランダムでコメント表示できたりそこに画像入れられたりしてリッチですが、そういう機能はありません。
Mediumにもフォローの仕組みはある
note同様にフォローしたりされたり、関心事でつながったりという機能があります。
ただ日本人の書き手が少ないため、日本ローカルな繋がりを広げるのは難しいです。
その辺りははてなブログなどの方がメリットあると思います。
ページのURL設定
親となるURLはカスタマイズできます。
「◯◯.medium.com」の◯◯部分です。
個別記事のURLもいじれるようですが、私はそこまではやってません。
ページデザイン
ページデザインはある程度いじれますが、それほどリッチではなさそうです。
もうちょい工夫できそうな気もするので、良い方法が見つかったら追記します。
日本語での情報が少ない
Mediumが日本ではメジャーではなく、日本向けサポートも引き上げてしまっています。
困ったときに日本語で解決策が書いてあるページが見つかりにくいのがデメリットです。
日本人の書き手も少ないです。
その他
原因不明なのですが、アカウント作っていくつかテスト投稿してみた時に「Mediumのルールに違反してるから公開できない」的なエラーメッセージが出たことがあったんですよね。
上記リンクがそのルールなのですが「試しに書いてみる」「見出し作れるかテスト」とかしか書いてない記事だったので、どこが引っかかったのか謎でした。
移行してみて思うこと
色々と書いてきた通り、はっきり言ってnoteの方が様々な面で良いです。
移行先のリサーチとテスト、実作業など、最小化したつもりではありますが、移行コストもかかりました。
私は私なりのポリシーに従って、数々のデメリットやデグレードがあっても「note退会」を決断しました。
複数の炎上とその対応への不誠実さ、人権意識の希薄さ、改善に向けた期待ができないためです。
ただ「偉そうなこと言ってるお前の人権意識とやらはナンボのもんやねん」というブーメランがブッ刺さった事案でもありました。
だから、ある種「note退会」は自身への戒めでもあります。
「人権や尊厳、メディアやプラットフォームのあり方をしっかり考えろ」と自身を律するための決断です。
我ながら面倒くせぇ奴だなと思います。
「note社の改善を信じてこれからもここに残ります、とか言っときゃいいじゃねぇか」という考えが頭をよぎったこともあります。
でもそんな自分は許せんのですよ。
本エントリは私のように「モヤモヤするしnote退会したいけど、移行先考えるのも手間だしnote使いやすいしどうしようかな…」と考えてる方が判断しやすくなることを目的に書きました。
Twitterで移行検討のプロセスをつぶやいているのを見て「同じようにモヤモヤしていたがツイートを見て移行を決めました、ありがとうございます」というご連絡をいただいたので、少なくともお一人の方の役に立てたので良かったです。
退会時のエントリにも書きましたが、noteを継続利用される方や改善を信じて応援する方に対してネガティブな感情はありません。
敢えて言うまでもないことですが、人それぞれ、ご自身のスタンスで判断されればいいことです。
「みな退会すべし!」とか「PVを与えるな!」とは考えておりません。
noteには良いコンテンツ、良い書き手、クリエイターの方がいらっしゃいますし、これからも読みます。
ひとまず年内に移行が完了して本エントリが書けて良かったです。
引き続き一人の物書き、発信者として気ままに文章を書き散らして参ります。
更新情報は下記Twitterアカウントから投稿します。